【バロンズ】逆行高のツイッターとスナップ、復活の兆し? – ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

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• 市場が混乱する中で株価が上昇

 先週、市場が乱高下して正式に調整局面に入る中、ピークを過ぎた二つのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)銘柄が「嵐の中の港」になるなどと誰が想像していただろうか。

 SNS銘柄のツイッター(TWTR)とスナップ(SNAP)が先週発表した四半期決算はいずれも予想を上回り、先週の株価上昇率は2桁台を記録した。しかもツイッターは、ナスダック総合指数が再び乱高下した9日、無風地帯だった。




 こうした状況は続きようがない。先週の小幅な業績改善を受けた市場の興奮は今後数週間で消滅すると思われる。より大局的な質問は、割高なのにそれほど速いペースでは成長していない中小型株の両社をどう考えればよいのか、ということだ。

• ツイッターは広告関連指標が改善、スナップはユーザー数が増加

 ツイッターとスナップは フェイスブック (FB)と異なり、プラットフォームではない。備えているのは投稿とメッセージの機能だけだ。フェイスブックは個人が生活する場所であり、コンテンツは何年にもわたって維持される。ツイッターとスナップの場合、多くのユーザーが他社のウェブサイトにログインしたまま使用しており、メッセージングの機能だけではフェイスブックに太刀打ちできない。好調だった業績もそうした事実を覆い隠すことはできない。

 ツイッターの業績はサプライズとまでは言えそうにない。業績予想が低かったにもかかわらず、12月と1月に多くの強気派が広告事業における障害が修正されるとの期待に基づいて評価を引き上げた。実際、同社は広告主の関心を集め、3四半期連続の減収から増収に転じた。事業好転の兆候を端的に示す指標は、エンゲージメント課金型広告における費用を表す「1エンゲージメント当たりコスト」が前年同期比で42%低下したことだ。さらに重要なのは、GAAP(一般に認められた会計原則)ベースの1株当たり利益(EPS)が0.12ドルとなり、四半期決算として初めて黒字を計上した。

 マイナス面は、アカウント数が330万件と前四半期比で横ばい、前年同期比で4%弱の増加と停滞していることだ。とはいえ、ウォール街が重視する日次アクティブユーザー数(DAU)は5四半期連続で増加している。ツイッターの株価は先週22%上昇し、予想PERは2018年が450倍、2019年が131倍だ。

 決算に対するサプライズの度合いは、スナップの方がツイッターより大きかったと言えそうだ。1月に評価を引き下げたアナリストが多かったからだ。フェイスブックが スナップチャット のアプリケーションの特徴をまねることでスナップの業績を再び押し下げると、多くのアナリストが考えていた。

 スナップの業績の幾つかの側面はツイッターよりも好ましい。例えばユーザー数が増加し、DAUの伸びは900万人と予想を上回った。ただし、広告件数が4倍に増加したにもかかわらず、広告単価は70%減と急減した。利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は赤字となったが、予想ほど悪くなかった。

 同社の株価は先週37%上昇したものの、2021年まで赤字が続くと予想されている。2018年の予想売上高は約13億ドルで、予想株価売上高倍率(PSR)は18倍とかなり割高だ。

• 両社とも、ユーザーへの価値提案が不十分

 ツイッターとスナップはいずれも、「SNSなどネットワーク化された組織の価値は、メンバーの数が増えるほど高まる」とするメトカーフの法則に反している。この法則は、価値の上昇が参加者の増加につながり、好循環を生むことを意味する。だが、両社の成長は過去2年間のある時期に大きく鈍化した。参加者の多くがもはや他の参加者を引き付けなくなっている。価値の提案がフェイスブックなどのプラットフォームに比べて不明瞭だったことが両社に共通する原因だ。

 両社は今後、商品性を改善し、魅力の幅を広げる形で革新を進めると考えられる。だが、フェイスブックだけでなくアルファベット(GOOGL)やアマゾン・ドット・コム(AMZN)といった巨大企業が君臨する広告市場の中で両社は小さな存在であり、ウォール街は長年にわたり、そうした存在に関心を持ち続けることはなかった。



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