Facebook 次の成長分野は動画 最終目標はクリエーターのエコシステム構築 – livedoor

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 フェイスブックは8月9日、同社サービス内に、新たにオリジナル動画番組を配信する「Watch」と呼ぶ機能を導入すると発表した。

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YouTube対抗の動画配信

 これは、フェイスブックのモバイルアプリのほか、パソコン用ウェブサイト、映像配信機器用アプリで提供するもので、まずは米国の一部の利用者を対象に始めるが、その後、順次規模を拡大していく計画だという。

 同社は昨年、米国の利用者を対象に、画面下に「動画」タブを設け、これを通じ人気動画などを配信してきた。今回の新機能は、このタブを改良して提供するのだという。

 当初は、特定のクリエーターやパブリッシャーが制作した動画が、これを通じて配信されるが、やがては、米グーグル傘下の動画共有サービス「YouTube」のように、誰もが自由にアップロードできるようにする。

 この話題を伝えている米ウォールストリート・ジャーナルによると、フェイスブックのこの新機能は、動画分野への投資を拡大するという同社の広範な戦略の一環。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、今後2〜3年で動画が事業成長の最大要因になると見ており、こうした取り組みを進めている。

昨年はライブ動画に多額の投資

 例えば、同社は昨年、ニュースフィードに表示される「ライブ動画」に関して、約140のメディア企業や著名人と契約を結んだと伝えられた。同社は企業や著名人に、自社サービス内でライブ動画を配信してもらい、その対価として総額5000万ドル超を支払ったと伝えられている。

 その契約先には、米CNNや米ニューヨーク・タイムズのほか、米マッシャブル、米ハフィントンポストといったデジタルメディアも含まれ、著名人では、俳優・コメディアンのケビン・ハート氏や、有名シェフのゴードン・ラムゼイ氏などがフェイスブックと契約した。

 さらに同社は、その契約相手を、「インフルエンサー」とも呼ばれるネットで活躍する著名人にも広げている。これらは、YouTubeや、フォトメッセージングサービスの「Snapchat」などで多くのフォロワーを抱えている人物だ。

 ネットの著名人は、メディア企業に比べフォロワー数が少ない。しかしそのファン層は比較的若い世代で、「いいね!」や「シェア」などの反応が多い傾向にある。利用者と近い関係にあるこれらの動画クリエーターは、フェイスブックにとって重要な存在だと言われている。

最終目標はクリエーターのエコシステム構築

 今回の報道によると、新たに始める「Watch」では、一部のクリエーターやパブリッシャーに対して、フェイスブックが対価を支払い、それ以外は、広告収入を同社と分配する形をとる。

 後者は、「ミッドロール広告」とも呼ばれる、番組の途中に流す広告で、収益を得ることになる。フェイスブックは、動画クリエーターがこの収益だけで、事業継続が可能となるようにしたいと考えている。そうしたクリエーターのエコシステム(生態系)を構築することが、同社の最終的な目標だと、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。

筆者:小久保 重信






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