「山頂に登るだけが富士山の楽しみ方じゃない」 –ハイキング客の把握に … – Engadget 日本版

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「山頂に登るだけが、富士山の楽しみ方じゃないんです」と強くアピールするのは、静岡県御殿場市の上道幸胤氏(観光交流課・課長)です。

富士山における「ハイキング」を新たな観光資源としてアピールしたい御殿場市は、これまで把握できていなかった御殿場口・新五合目付近のハイキング客の実態を探るべく、KDDIと共同で実証実験を開始しました。

この実証実験では、乾電池でも長期間通信でき、免許不要の920MHz帯で広範囲をカバーできるIoT向け通信技術「LoRaWAN」(ローラワン)を活用。人感センサーを組み合わせることで、御殿場口・新五合目付近のハイキング客数を把握。これを観光施策に役立てることを狙います。


御殿場口の新五合目付近には、手軽に富士山の自然を味わえるハイキングコースがある

こちらが登下山道に設置した人数カウンターです。上下に並ぶ穴のうち、上が赤外線、下が超音波センサーです。仕組みとしては、まず赤外線センサーが人の接近を検知、その後超音波センサーが対象物までの距離を測定し、その人が登っているのか、下っているのかを判別します。

カウントした登下山者数は、KDDIと傘下のソラコムが提供する「LoRa PoCキット」を使い、IoT通信のLoRaWANで30分毎に伝送。「KDDI IoTコネクトAir」を経由して、アプリケーションサーバーに送信します。

取得した30分毎の登下山者数データは、WEBを通じて一般公開。「一般の観光客でも、快適な登山や下山のタイミングを知れる」メリットもあるといいます。


WEBから一般ユーザーも登山状況をリアルタイム把握できる


カウンターを開発したKDDI総合研究所 スマートコネクトグループの江口 研一氏

ハイキング客数「これまで把握できていなかった」

今回の実証実験では、同センサーを御殿場口新五合目の5か所に設置。「登山者しか通らない場所」にもセンサーを設置することで、山頂ではなくハイキングコースに向かう人の数も把握できるといいます。


静岡県御殿場市・産業スポーツ部 部長の勝俣 昇氏

「御殿場市には、富士山に付随する素晴らしいハイキングコースがあります。一方で、その観光客の実態が把握できていないという課題がありました。この実証実験を通じてその数が把握できるということで、今後の富士山における利便性向上についての検討や、ツーリズムの基礎資料にさせていただければいいと思っています」(勝俣氏)

KDDIと御殿場市は、この実証実験を9月まで実施予定。今後は山頂付近でのLoRaの設置も検討するほか、ハイキングコースは山開きシーズン以外もオープンしており、通年でのセンサー設置も検討していると担当者は語りました。

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