国立情報学研究所、水中で2年以上安定動作する「水没コンピュータ」実現へ マザーボードを水槽や海に沈めて直接水冷

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 国立情報学研究所(NII)は2月27日、水中で2年間以上安定的に動作する「水没コンピュータ」の実現に向けて、3月から実験を開始すると発表した。目的は、コンピュータの効率的な冷却のため。スーパーコンピュータやデータセンターなどで使われている高性能なマザーボードを水中で長期間稼働させることに挑戦する。


水没コンピューター
マザーボードにパリレン樹脂を常温で真空蒸着し、膜厚120μmコーティング。2015年3月15日から6月10日まで、水道水(淡水)の中で水没したまま動作した

 同研究チームは2013年11月から、マザーボードを水槽や海に沈めて直接水で冷却する研究開発をしているが、高い演算能力を持つCPUを搭載したマザーボードを複数相互接続したものを水中で運用するのは今回が初めて。運用は、屋内に設置した淡水の水槽内で行われる予定だ。


水没コンピューター
冷却設備を不要とするため、海水に直接排熱する実験も。2016年には最長で40日間、海中でマザーボードを動作させることに成功した

 NIIは今回の実験により、「熱を逃がす一方で電気は通さず、かつ、高い耐久性を持つコーティングの方法やマザーボードの適切な構成や改造などを見出したい」とコメント。水没コンピュータの実用化に貢献したいと話している。

太田智美





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