メインフレームから全面移行–楽天カードのクレジットカード業務

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 楽天カードは、メインフレームで稼働していたクレジットカード業務の基幹システムを、オラクルのプラットフォーム上へと全面刷新し、本格稼動を開始したと発表した。事業の拡大スピードに合わせた柔軟な運用と、長期的に会員が安心してクレジットカードを利用できる環境を整えた。

 従来は月に数時間、楽天カード会員専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」で一時的なサービスの利用制限が発生していたが、刷新により定期メンテナンスが不要となった。

 新基幹システムでは、従来のメインフレームでは難しかった複数人による同時のプログラム編集が可能になった。周辺システムも含め、プラットフォームやアーキテクチャ、開発言語を統一することで、生産性を飛躍的に高められたという。

 今回、楽天カードは自社管理のデータセンター内に「Oracle Cloud」環境を配置するサービス「Oracle Cloud at Customer」を採用。特定の処理を実施する際の一時的な負荷増大時にも柔軟な対応が可能となり、急増する楽天カードの会員数と取引件数に対する処理能力を強化し、会員と加盟店に、長期的により安定した取引環境を提供する。

 楽天カードは、楽天グループ企業としてクレジットカード事業を開始した2005年以降、基幹システムをメインフレーム上で運用していた。基幹システムの全面刷新プロジェクトは2014年から始まり、今回の本格稼動に至った。

 機器の持つ性能面の限界から、あらゆる負荷への迅速な対応が困難になりつつあるという課題を抱えていた。また、長年の運用に伴うプログラムの複雑化とCOBOLの技術者不足により、開発面と保守面での制約があったという。

 これらの課題を解決するため、技術基盤として「Oracle Exalogic Elastic Cloud」と「Oracle Exadata Database Machine」を新たに導入した。

 また、Javaベースのアプリケーションへの移行を決めた。このアプリケーションの変換には、ジェイ・クリエイションの移行サービス「VENUSR」を活用。Javaによるシステム開発の標準仕様「Java Platform, Enterprise Edition」を採用している。

 さらに、急な変更を繰り返す状況においてもプロダクトの品質を確保するため、自動テスト環境を整備。処理性能を落とさない工夫として、Clouderaの支援を受け「Apache Spark」を導入し、バッチの分散処理を平易に実現できるようにしたとのこと。

 結果として、バッチ処理の平均速度を従来よりも2倍以上速めることができるようになり、持続性の高い基幹システムの運用が可能になったと強調している。






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