「IBM Z」メインフレーム発表–データの広範な暗号化に対応

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 IBMは米国時間7月17日、同社のメインフレームを刷新したと発表した。企業のデータ漏えいが頻発するなか、同社はデータの広範な暗号化を実現するこの新システムによって新たなワークロードの獲得を目指す。

 次世代のメインフレームとして発表された「IBM Z」は、暗号化されたトランザクションを1日あたり120億件処理できる能力を備えている。同システムはあらゆるデータを常時暗号化し、企業の攻撃対象領域をおよそ92%削減するという。

 IBMは今回の機能強化によって、同社の柱であるメインフレームの売上高の増加に期待している。新システムの中心には、あらゆるアプリケーションやクラウドサービス、データベースに関連するデータを暗号化する暗号化エンジンが据えられている。

 IBM Z担当のゼネラルマネージャーを務めるRoss Mauri氏は、「このシステムは金融サービス業界や政府機関、小売業界、旅行業界、運輸業界をまたがって幅広く採用されるとわれわれは考えている」と述べるとともに、「暗号化はあらゆる業界において必要不可欠となっている。この新システムを利用することで、顧客はメインフレーム上のすべてのデータを暗号化できるようになる。こういった機能は業界や国を問わず、最も重要な項目として挙がってきていた。セキュリティは取締役会で採り上げられるような問題なのだ」と語っている。

 またIBMは、IBM Zを暗号化エンジンとして用いた「IBM Cloud Blockchain」データセンターを世界の6カ所に建設する計画だ。これらのデータセンターはダラス、ロンドン、フランクフルト、サンパウロ、東京、トロントに建設され、金融サービス業界を対象としていく。Mauri氏によると、さらに多くのブロックチェーンセンターを建設していく予定だという。

 価格について、IBMは「Container Pricing」モデルとして、3種類の価格モデルを発表した。まず、新たなマイクロサービスおよびアプリケーション向けの価格モデルでは、サービス要求の品質に基づいたコロケーションが可能になる。次に、アプリケーション開発およびテスト環境向けの価格モデルによって、ライセンスの追加購入なしに容量を3倍に引き上げられるようになる。そして決済システム向けの価格モデルでは、契約している容量ではなく実際の決済の量に基づいて価格が決定される。

 これらの新たな価格モデルは「z/OS V2.2」および「z/OS V2.3」を対象として、2017年中に利用可能になる予定だ。

 IBM Zシステムは1日に120億件の暗号化されたトランザクションを取り扱えるとともに、200万の「Docker」コンテナをサポートし、1000個のNoSQLデータベースを並行処理できる。また、前世代のメインフレーム「IBM z13」システムと比べるとメモリ容量は3倍の32テラバイトとなっており、入出力処理も3倍高速化されているため高速なトランザクション処理が可能になっている。




この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。



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