ナデラCEO肝煎りの新チャットツール「Microsoft Teams」正式リリース

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SkypeともYammerともちょっと違う、Office 365を束ねるチャット

2017年03月15日 09時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

米マイクロソフトは3月15日、Office 365法人ユーザー向けのチャットツール「Microsoft Teams」を正式リリースした。同社がOffice 365上に新しく開発し、2016年11月に米国ニューヨークでサティア・ナデラCEO自らが発表したTeamsは、同じくOffice 365上で提供中の「Skype for Business」や「Yammer」とは少し違った特徴を持つ。

 Teamsは、一言で説明すると「Office 365を使いこなして社内でグループワークをするためのツール」だ。

 Teams上のグループの単位は、「チーム」と、チーム配下につくる少人数グループ「チャネル」があり、担当する業務や案件ごとにメンバーを絞って階層的にグループを作成できるようになっている。チームまたはチャネル単位で共有するスレッドには、チャットスペースの「会議」タブ、SharePoint Onlineでファイル共有をする「ファイル」タブ、OneNoteで議事録などを記録する「OneNote」タブが標準で置かれている。

Microsoft Teamsのチャットスペース「会議」タブ

 「会議」タブでは、テキストチャットのほか、音声通話、ビデオ通話、画面共有ができる。チーム/チャネル内での会議の予定を設定する機能があり、Teamsの会議予定はOutlookの予定表と相互同期する。Teamsのチャットが実装する音声・ビデオ通話・画面共有の機能はSkype for Businessとは別のシステムだが、Outlookの会議予定からSkype for BusinessへアクセスしてTeamsのチーム/チャネルのメンバーでSkype会議を行うことも可能だ。

 このようにTeamsとは、Office 365のさまざまな機能をチャットベースのプラットフォームで束ねて、グループ単位で使いやすくするものだ。職種を問わず、すべてのビジネスユーザーの利用を想定している。

 Office 365の機能以外にも、URLを共有する「Webサイト」タブ、Power BIのページを共有する「Power BI」タブなどをチーム/チャネルのスレッドに自由に追加できる。さらに、「コネクタ」という機能を使うと、チーム内にTwitterやJIRA Software、Salesforceなどサードパーティー製のアプリケーションの情報を集約するチャネルを作ることができる。Microsoft Bot Frameworkで作成したBotが発信する情報をチャネルに集約する機能もある。

Bot Frameworkで作成したBotが発信する情報をチャネルに集約

Skype for BusinessやYammerとの使い分けは?

 Teamsは、Office 365 EnterpriseまたはBusinessプランの機能として提供され、同プランを利用中のユーザーは追加費用なく利用できる。単体での提供はせず、利用はOffice 365を導入する企業の“社内メンバー”に限られる。現時点では社外のメンバーを招待することはできない。

日本マイクロソフト マーケティング&オペレーションズ部門 Officeマーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージジャーの吉田馨一氏

 Slackや法人向けLINEなど他社チャットツールに対する優位性としてマイクロソフトがアピールするのはセキュリティ面だ。「Teamsは、多くの第三者認証を取得しているOffice 365基盤上でセキュアに運用される。もちろん、Teamsでやりとりされる情報、ファイルは暗号化される」(日本マイクロソフト マーケティング&オペレーションズ部門 Officeマーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージジャーの吉田馨一氏)。

 Teamsには、Office 365上のSkype for BusinessやYammerと類似する機能が含まれるが、マイクロソフトは引き続きこれらすべてのサービスを提供していく。「Skype for Businessはリアルタイムの会議、Yammerは社内の情報発信、Teamsは社内の小規模なグループで細かなやりとりをするものとして、使い分けてほしい」(吉田氏)。

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