ポラールの最新GPS心拍計付きランニングウォッチ「M430」を試した!

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約6ヵ月でフルマラソンに挑戦するプランを自動生成

2017年08月05日 12時00分更新

文● ゴン川野 編集●ASCII

6LED光学心拍計を搭載したGPSランニングウォッチ「Polar M430」。価格は3万2184円

6LED光学心拍計を新採用

 ポラール・エレクトロは1977年に指先で計測する心拍計で特許を取得、1982年に世界初のワイヤレス心拍計を発売した、心拍計のパイオニアである。プロアスリートのものだった心拍トレーニングを、より多くの人が気軽におこなうために、ハードウェアとソフトウェアを開発製品化し続けている。筆者が会員のスポーツクラブでも、スピニングのプログラムにポラールの活動量計とグループウェアが使われている。

 ポラール・エレクトロ・ジャパンは7月27日に、GPS心拍計付きランニングウォッチ「M430」を発売した。これは中堅ランナー向けの「M400」に6LED光学心拍計を加えたモデルで、スポーツだけでなく24時間7日間使える製品を目指しているという。



カラーはホワイト、オレンジ、グレーの3色。グレーは数量限定。9月以降にブラックの発売予定あり 6LEDの採用により、腕を激しく振るスポーツでの心拍数測定の精度を向上させた

 M430はリストウォッチとして使えるように時計画面を常時表示、睡眠時も装着できるように通気性の良いストラップを採用し、日常生活防水で51gの軽量設計になっている。一般的に上級モデルになるとカラー液晶やタッチパネルが採用されるが、M430は日常生活でも使うことを重視して、消費電力の少ないモノクロ液晶を採用した。

 240mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、GPSと心拍計測を併用したトレーニングでは最大8時間の使用可能という。時計モードで活動量計機能を使って20日間の電池寿命がある。スリーププラス機能により、睡眠時間だけでなく睡眠の質を計測、その日の睡眠状態に対するアドバイスを表示する。

 ポラールが取り扱うカテゴリーには、活動量計、スマートウォッチ、GPSランニングウォッチがある。M430はランニングウォッチというカテゴリーだが、心拍計の内蔵により、活動量計の機能をプラス。VO2max測定とスリーププラスに対応した。また、スマート通知でFacebookの新規書き込み、LINEのメッセージなどを表示、メールの受信、電話の着信などをバイブレーションで知らせてくれる。



西内洋行氏。シドニー・アテネオリンピックトライアスロン代表選手。NSIトライアスロンスクール代表、teamTBB所属のプロトライアスリート 斉藤陽一郎氏。ポラール・エレクトロ・ジャパン。マーケティング マネージャー

プロトライアスリートがM430を使って実地トレーニング

 M430の発売に先立って、ポラールはトライアスロン日本代表として2000年のシドニーオリンピック46位、2004年のアテネオリンピック32位の成績を残したプロトライアスリート西内洋行氏を講師に招いて、少人数での先行体験会を開催。筆者もそれに参加して、トラックを走っての心拍ゾーントレーニング、記録したデータを「Polar Flow」で分析して、ペース管理の方法などを学んできた。

 M430の特徴はハードウェアだけでなく、クラウドにデータをアップロードして管理、分析がおこなえるPolar Flowをブラウザーで活用できることだ。スマホ用アプリのPolar Flowもある。初期設定からウォッチの設定、スポーツプロファイルの設定などをM430本体を使わずに、PCやスマホのカラー画面を見ながら快適におこなえる。



約6ヵ月でフルマラソンに挑戦するプランを自動生成できる ウォームアップとクールダウンの時間なども細かく設定される

スマートコーチング機能で、目指せフルマラソン完走

 座学では斉藤陽一郎氏がPolar Flowの「ランニングプログラム」を使って、フルマラソンに挑戦するメニューを自動生成するデモをおこなった。

 Polar Flowには、M430が計測したデータを分析しユーザーのトレーニング実績や運動量にあわせた、ランニングプログラムを作成する独自のスマートコーチング機能がある。例えば、出場予定のランニング大会の日程を登録すると、ユーザーに適したランニングプログラムをPolar Flow上で作成し、M430がランニングコーチになるのだ。

 最短22週間あれば、フルマラソンを完走するトレーニングを完了できるという。1週間当たりのトレーニング量、平均時間、自己の技量などを踏まえて無理のない計画が作成される。

ストレッチや体幹トレーニングなども盛り込まれ動画のデモが流れる

 もちろん、その前にハーフマラソン用のメニューを済ませておくことが望ましいと齋藤氏は語った。提案されたプランはランニングだけでなく、ストレッチ、筋力トレーニングなども含まれ、推奨されるメニューを動画で視聴できタイムもカウントダウンされる。

Googleカレンダーにトレーニングの結果を自動記録したり、SNSにアップする機能もある

 毎日のトレーニングの結果は、Bluetooth経由により自動的に記録し分析される。これらのグラフを見ながら、翌日のトレーニングへのモチベーションを上げるのだ。

西内洋行氏に高効率動作ランニングの原理と実践についてを学んだ

VO2maxを計測し「高効率ラン」を実現しよう

 西内洋行氏は学生時代から、心拍トレーニングを取り入れるためにポラールの製品を愛用しているという。いかに低い心拍数を維持しながらレースを完走するかに着目して、独自の高効率動作を提唱。スイム、バイク、ランでエネルギーロスの少ない動きをすることで、自らもレースで成果を出している。

 今回の座学では、高効率の基礎をポラールで測定した心拍数データを踏まえて解説した。西内氏は24時間、GPSランニングウォッチを身につけて、活動を記録していないと不安になるという。

 充電中はどうするのかという質問に対して「同じモノを2個持っているので、つけ替えてから充電する。そうしているアスリートは多い」と答えた。彼によれば高効率ランを身に付ければ、トライアスロンレース中もほとんど心拍ゾーン3を維持したまま、無理せずタイムを出せるようになるそうだ。後半では骨盤と腸腰筋の使い方、走行姿勢についてを競走馬やランウェイでのモデルの歩き方など、ユニークな動画を交えた講義となった。

運動強度を心拍数によってゾーン1から5まで表示してくれる機能を利用する

 彼は高効率動作の指標のひとつとして、VO2max(最大酸素摂取量)を上げている。これは有酸素パワーとも言われ、トレーニングによって増やせる。VO2maxを知ることで、その人に合った運動強度が設定できるため、心拍ゾーントレーニングの精度を高めるのにも有効である。1分間にどれぐらいの酸素を体に取り入れられるかを測定するため、これまでは全力疾走やトレッドミルを使っての12分間走など、かなりハードな運動を伴う測定方法しかなかった。


まず、M430のフィットネステストを使って朝ベッドの中でVO2maxを測定

 しかしM430のフィットネステストを使えば、安静時の有酸素運動能力を約5分間測定するだけで、VO2maxが得られる。筆者のテスト結果は35で「良い」との診断、43が「最高」なのだが、西内氏は何と80という驚異的な数値を記録。この数値を元にM430はフルマラソン予測タイムや運動後のリカバリータイムなども教えてくれる。

西内氏が実際に走ったレースのゾーンで高効率動作の優位性を検証

トレッドミルでテスト走行した高効率ランと低効率ランの違いをグラフ化



屋外で腸腰筋のためのトレーニングを実践中 M430の表示する心拍数とゾーン表示を確認しながらトラックを周回する

Polar Flowを使ってトラックを走ったデータを解説する西内氏



M430はGPS内蔵なのでトラックの位置情報と心拍数、速度、経過時間などが紐付けられて記録される アクティビティレポートでは消費カロリー、体重、運動量などを同時にグラフ表示できる










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