CTC幹部が語る「システムインテグレーターのあるべき姿」

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 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の大久保忠崇 取締役兼専務執行役員CTOと、インテルの邱 天意ディレクターの発言を紹介する。

「これからのシステムインテグレーターはビジネスをプロデュースせよ」
(CTC 大久保忠崇 取締役兼専務執行役員CTO)

CTCの大久保忠崇 取締役兼専務執行役員CTO
CTCの大久保忠崇 取締役兼専務執行役員CTO(DEJIMAロゴの入ったTシャツを着用)

 CTCが先頃、顧客との新規ビジネスアイデアの創出や各種ワークショップ、ミートアップなどを開催するオープンイノベーションのための専用スペース「DEJIMA(デジマ)」を東京都品川区の東五反田スクエアに10月16日に開設すると発表した。大久保氏の冒頭の発言はその発表会見で、これからのシステムインテグレーターのあるべき姿について語ったものである。

 DEJIMAは顧客と未来のアイデアを創出するための専用スペースとして、オープンイノベーション創出に必要な場所と機会を提供し、新しいアイデアを早期にビジネスに取り入れるためのプロトタイプ開発環境を整備したという。

 CTCはかねて顧客との新規ビジネスの立ち上げを行う未来技術研究所を中心に、新規ビジネスアイデアの創出から事業化を総合的に支援するオープンイノベーションプラットフォーム「CTC Future Factory」を提供しており、今回のDEJIMAはその1つの機能として位置付けられている。


DEJIMAの内観。100人以上入れるワークショップエリア

 DEJIMAの詳しい内容については発表資料を参照いただくとして、ここでは冒頭の発言に注目したい。会見の質疑応答で、DEJIMAのようなスペースの活用も含めてシステムインテグレーターの今後の方向性を問われた大久保氏は次のように答えた。

 「企業のITが今後クラウド環境に移行していく中で、システムインテグレーターはこれまでのようなシステムの受託開発ではなく、これからはクラウド上にあるさまざまなサービスと独自のアイデアを結び付けて、ビジネスをクリエイトするプロデューサーのような役割を果たしていくべきではないか。DEJIMAを開設したのは、お客さまとの間でCTCがそうした役割を果たせるきっかけ作りの場にしたいと考えたからだ」

 冒頭の発言はこのコメントのエッセンスである。さらに同氏はこう続けた。

 「ビジネスをプロデュースするシステムインテグレーターは、ビジネスモデルも変化していく。具体的には、お客さまとともにクリエイトしたビジネスが生み出す収入を、お客さまとシェアする形のビジネスモデルがこれから中心になっていくのではないか。そうしたお客さまとのコラボレーション、さらにはオープンイノベーションを推進していくことが、これから非常に大事になっていく」

 システムインテグレーターはビジネスをプロデュースするべきとの同氏の主張には全く同感だ。ぜひともCTCにその先駆けとなってもらいたい。






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