欧米のリスクイベントはアク抜けか

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今日のポイント

  1. 欧米市場は、15日に集中した注目イベントの結果が想定された範囲内だったことでやや安堵。オランダ総選挙にも波乱はなく、反欧州連合(EU)を唱える自由党の獲得議席数は伸び悩んだ
  2. 米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げは「金融引き締め」というより「金融政策の正常化プロセス」と見たい。米景気改善を背景に金利が緩やかに上昇する中、「業績相場」はしばらく続くと見込む
  3. 前回の利上げ局面(2004年6月~2006年6月)でも、当時の「歴史的低水準」だった超低金利から脱する過程では、日米株式が底堅いパフォーマンスを示した経緯がある

 これら3点について楽天証券チーフグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

週央に集中した注目材料の結果に安堵

 欧米の株式市場は、「トリプルウィッチングデー(3人の魔女の日)」とも称された3月15日を乗り越えた感がある。警戒されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)やオランダ総選挙は想定された範囲内の結果に終わり、株式は「イベント通過による安堵感」で上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)は、市場がほぼ織り込んでいた追加利上げを決定したが、FOMCメンバーの金利見通し(平均)に大きな変更がなかったため、米債利回りは低下し、日米金利差拡大観測がやや後退。為替でドル円が弱含んだことが日本株式の重石となっている。

 一方、オランダ総選挙(下院)では、反イスラム・反欧州連合(EU)を標榜する自由党(Wilders党首)の獲得議席数が20議席と伸び悩み、Rutte首相が率いる与党・自由民主党が33議席を獲得しつつある(日本時間16日23時/CNBC報道)。直前の世論調査でも極右勢力である自由党の劣勢は予想されていたが、通貨ユーロはEU残留を主張する与党の勝利を受け堅調となった。4月のフランス大統領選挙を視野に入れた「欧州政治不安」の緩和は、世界株式の下支え要因と考えられる。




図表1:米国金利と日米の株価動向


出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2017年3月16日)



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