富士通はクラウドで勝負できるのか(正念場の富士通)

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 「AWSの年間売上高は1兆円。もちろん危機感は持っている」。富士通の田中達也代表取締役社長はこう話す。パブリッククラウドの市場で急速に事業を拡大しているAmazon Web Services(AWS)の成長ぶりは驚異的だ。富士通の田中社長は「中長期的にクラウド関連事業の比重を高めていかなければいけない」と説明する。

富士通 代表取締役社長 田中達也 氏

(写真:村田 和聡)

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 富士通は今、IoT(インターネット・オブ・シングズ)や人工知能(AI)などを駆使して顧客のデジタル変革を支援する「デジタルサービス」の事業を、成長の柱として掲げる。クラウドサービス事業は、デジタルサービスの拡大に欠かせない提供基盤だ。だが同社は現時点で、クラウドサービスの提供体制を十分に整備できていない。

 富士通はデジタルサービスを提供するソリューション製品群を「MetaArc」と呼ぶブランドで体系化している。パブリッククラウドサービス「K5」のほか、AI技術を体系化した「Zinrai」、IoTデータ活用基盤「IoT Platform」などのソリューションやサービスをそろえた。

 K5はMetaArcの中核製品、つまりデジタルサービスを提供する土台という位置付けだ。2015年12月に日本国内で開始。海外では2017年3月にドイツで提供開始したほか、英国とフィンランドで提供している。17年中に、スペイン、米国などで提供を計画している。

 パブリッククラウドサービスで先行しているAWSや「Microsoft Azure」は、今も規模を急拡大させている。AWSはサービス開始してから約10年で、売上高が1兆円規模に到達した。Azureも、AWSを追いかけて成長を続けている。

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K5の売り上げは100億円未満






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