「年額100円から」KCCSの通信サービス、実現のからくり(あの製品はなぜ安い?)

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 今回紹介する格安IT商品は、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が提供するIoT(Internet of Things)向け通信サービスの「SIGFOXネットワークサービス」だ。このサービスの注目どころは「1台あたり年額100円から」という料金。なぜこのような低料金を実現できたのか。

 KCCSのSIGFOXネットワークサービスは、2017年2月27日に始まったIoT向けの通信サービス。センサーから温度や位置情報などのデータを取得したり、機器や装置の稼働状況(故障していないか)の情報を取得したりするために使う。人間がスマートフォンでWebを閲覧したりメールを送受信するといった使い方をする通信サービスとは、そもそも用途が異なるのだ。

 このサービスは、仏シグフォックスという企業が提供する「SIGFOX」という、電波が遠くまで届き、通信の消費電力が小さいIoT向けの無線通信技術を使っている。SIGFOXと似た特徴を持つ通信技術はいくつかあり、これらはLPWA(Low Power, Wide Area)と呼ばれる。

KCCSの「SIGFOXネットワークサービス」の概要。データを収集・蓄積するクラウドサービスは仏シグフォックスが提供する

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 KCCSは、SIGFOXネットワークサービスをパートナー経由で販売する。2016年11月のサービス発表時、KCCSはパートナーへの卸値の一例として、機器や装置1台あたり年額100円から(接続台数100万台の場合)という価格体系を発表。この料金の安さが話題となった。

 こうしたモノの通信のためのサービスは以前からあり、1回線あたり月額数百円からというのが水準だった。この点を考慮すると、月額換算でわずか8.33円(100円÷12カ月)という料金は、インパクト大だ。

 この料金の前提である接続台数100万台は、かなり規模が大きい。しかし、将来IoTは人やPC台数を対象としたサービスよりも規模が大きくなるのは間違いない。インターネットにつながるモノの数は、2020年には世界で530億になるという予想があるくらいだ(※)。KCCS ICT事業本部 LPWAソリューション部責任者の大木 浩氏は、「SIGFOXネットワークサービスでは、1案件は何万より上のオーダーになるだろう」と説明する。

※出典は総務省の情報通信白書

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人が使う通信サービスに比べると制限がある






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