草刈民代さんポルーニンを絶賛「YouTube観て確信」 – webDICE

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映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公開記念イベントに登壇した草刈民代さん

女優の草刈民代さんが17日、都内・Bunkamura ル・シネマで行なわれた映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』の公開記念イベントに出席。「こんな天才ダンサーが現れたことがあっただろうか」と熱いコメントを寄せた草刈さんが、自身のバレリーナ時代の経験を重ねながら、ポルーニンへの思いを語った。なお、この日は、舞踊評論家の乗越たかおさんが聞き手を務めた。

本作は、孤高の天才ダンサー、ポルーニンの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー。19歳で名門・英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれるが、人気絶頂期に電撃退団。果たしてその真意とは?全身にタトゥーを纏い、決して型にはまらないバレエ界きっての異端児ポルーニンの生き様を、本人や家族、友人、関係者らのインタビューを交えながらひも解いていく。

映画の予告編でポルーニンの美しい舞に魅せられ、YouTubeで彼のパフォーマンスを何度も観たという草刈さん。「若いダンサーで素晴らしい人はたくさんいますが、その中で群を抜いている。ミハイル・バリシニコフやルドルフ・ヌレエフに次ぐ才能」と絶賛し、本作を観てさらにその思いは確信へと変わったという。

ポルーニンに才能を持て余す危うさがあるのでは?という指摘に対して草刈さんは、「危ういというよりも、出来上がるのが早過ぎたのでは?もともとのポテンシャルが高い上に、努力も群を抜いていたので、スタートラインが全く違う。だから、子供の頃からバレエだけをやってきた彼が、『踊ることに何の意味があるのだろう?』とふと気付いたところから、自分自身の模索が始まったのだと思う」と分析。

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 © British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

中でも印象に残っているのが、本番前、楽屋で大量の薬に飲むシーンを挙げる。「痛み止めの薬を飲むとか、注射をするとか、栄養剤で気合いを入れるとか、私も何度も経験がありますが、心臓の薬まで飲んでいるのには驚きました。普通、怖さが先に立つものですが、彼は、そこまでやらないと自分の納得した踊りができないから平気で飲める。現在は危険だからやめたそうですが、踊りと身体のバランスを取るために自問自答する時間が必要なんでしょうね。モーツァルトと同じ、あまりにも早熟過ぎたがゆえの悩みですね」

また、時代の違いにも触れた草刈さんは、「昔のダンサーは、国を背負って踊っていたので、『やめる』という選択肢はなかったと思う。ところが、ポルーニンの時代はロシアも自由になり、才能があれば中学生や高校生でもロイヤル・バレエ団に留学することもできる。彼の苦悩は、自由の中で育ってきたからこその模索のように思います。私の時代もそうでしたが、身体が衰えて、本当に踊れなくなる時期が来て、初めて踏ん切りがつく。それが普通だと思うんですよね」

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 © British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016
映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 © British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

「僕はダンサーであるよりは、1人のアーティストでありたい」とポルーニンは語っているが、早くも12月公開の映画『オリエント急行殺人事件』に出演し、俳優としての活動をスタートさせている。現役時代、『Shall we ダンス?』で映画デビューを果たした草刈さんにとって、そんな彼の活動はどう映っているのだろうか?「『Shall we ダンス?』に出演する前は、バレエ以外のお仕事はノイズでしかなかったけれど、主人(周防正行監督)に、『たくさんの人に知ってもらうことの大切』を教えられ、考え方が180度変わりました。ただ、私の場合、現役時代はあくまでもバレリーナを貫きましたが」と述懐する。

ダンサーとして、あるいはアーティストとして、10年後のポルーニンが楽しみだと言う草刈さん。「1度映画に出たからといって芝居がわかるわけでもない。映画を経験して、そこに何を見出だして、何を目指していくのか。あるいは芝居ではなく、やはり自分には踊りしかないと思って、バレエをさらに深めていかもしれない。10年後、彼がどの立ち位置にいるのかをぜひ見届けたい」と、最後は期待を込めて締めくくった。

(取材・文・写真:坂田正樹)


映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 © British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016
映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 © British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか公開中

<ヌレエフの再来>と謳われる類まれなる才能と、それを持て余しさまよう心――。19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。

監督:スティーヴン・カンター

『Take Me To Church』演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル

出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他

配給:アップリンク・パルコ

原題:DANCER

2016年/イギリス・アメリカ/85分/カラー、一部モノクロ/16:9/DCP

公式サイト


セルゲイ・ポルーニン写真展

『ビギニング・オブ・ジャーニー』

写真/ハービー・山口

会場:GALLERY X BY PARCO(渋谷区宇田川町13-17)

会期:7月15日(土)~7月23日(日)11:00~20:00

入場料:無料

協力:イルフォード・ジャパン株式会社

お問い合わせ:03-6712-7505(GALLERY X BY PARCO)
公式サイト

<トークイベント>

●7月22日(金)16:45-17:45

出演:ハービー・山口×町口覚(アートディレクター)

※両日ともトーク後にサイン会あり


●7月19日(水)18:00-20:00


『The Beginning of a Journey: Project Polunin』 ©ハービー・山口
写真集『The Beginning of a Journey: Project Polunin』表紙 ©ハービー・山口

セルゲイ・ポルーニン写真集

『The Beginning of a Journey: Project Polunin』

写真/ハービー・山口

定価:3,500円(税別)

仕様:B5変型/上製/176頁

出版社:パルコ出版

先行発売:7月15日(土)Gallery X BY PARCO、劇場ほか

一般発売:7月22日(土)よりAmazon、全国書店ほか
Amazon

▼映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』予告編

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